ケースと対応

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幼少期の引きこもりをきっかけとした統合失調症の女性のこれから

プロフィール/生育歴

40代女性 独身 両親と3人暮らし
統合失調症

父親は会社員。小学校入学前は、幼稚園に通い、母親が自宅で面倒を見ていた。一人っ子。小学校に入ると同時に、母親が働き始め、学校から帰ってくると1人で過ごすことが多かった。学校では、積極的に話しかける方ではない。成績は中の下。父親は、子育てに関し母親任せであった。

ケース紹介

幼少期の出来事
小学校の頃に人の顔を見るのが怖くなり始めた。両親は、多忙でほとんど家にいなかった。運動部の部活で、厳しい指導を受けた。中学1年世夏休み前後から、休むことが多くなった。2学期から休学する。友人、教師、児童相談所が訪問するも会おうとしなかった。5年間、引きこもる生活を過ごす。

診断を受け支援が始まる
20代になり、外出が可能となる。一日中、独語や空笑が見られたため初めて受診した。当該診断を受けデイケアに通所する。40代に入り、多飲となり数回医療保護入院となる。

退院後のサポート
現時点で訪問看護や生活支援施設を利用し、実家で両親と過ごしている。

支援と対応

視点
・両親の高齢化による親亡き後の支援の方向性を早期からサポートしていく。
・現在のサポートがチームとして連携し、病状の早期の変化を察知していく。
・適切な医療を受け、医療保護入院とならないようにしていく。
・両親のこれまでの想いを傾聴する。
・本人が安心して自立できるようサポートしていく。

対応
・グループホームに入所し生活をする。
・日中の生活介護を利用する。

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